過去の研究会

過去の秋季研究会の開催案内

2023年度      

 

2023年度秋季研究会のご案内

2023年度秋季研究会を下記のとおり開催します。

オンライン開催となります。一般の方もご参加いただけます。ぜひご参加ください。

【1】日程    2023年11月11日(土) 13:30~16:45

【2】開催方法  Zoomによるオンライン開催(参加費無料)※要事前申し込み

【3】参加申し込み方法

申込フォーム(別ウィンドウが開きます)から申し込みをしてください。
フォーム送信後の画面に、参加用URLが表示されます。
入力いただいたメールアドレスにも、同じ参加用URLが届きます。研究会当日はそちらをクリックしてご参加ください。

【4】内容

テーマ:「有機農産物の生産拡大に応じた需要の確保とフードシステムにおける対応」
 2021年5月に農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」の中で、2050年までに有機農業を全農地の25%(100万ha)にまで拡大するという目標が立てられ、取り組み面積の拡大を加速化するためのより積極的な推進策が展開されるようになった。ところが、生産規模に見合う需要がなければ有機農業経営は成立しないため、規模拡大のためにはそれに応じた需要の確保が必要となる。

 有機農産物は一般の農産物に比べて割高な価格となりやすい上に、その品質面での優位性は科学的曖昧さがつきまとい、消費者が価格に見合う価値を実感しにくい商材である。また有機農業がもたらす環境便益は自らが対価を支払わなくとも享受することができるため、消費者の購買行動を自発的に変化させることは容易ではない。また市場経済において事業者や消費者に対し有機農産物の利用を強制するのは困難であり、消費を促進するインセンティブの導入もハードルが高い。そのため農林水産省が掲げる数値目標の達成のためにはフードシステムを構成する事業者による対応が重要性を持っている。

 本研究会では、4組の実践者・研究者による報告を通して、有機農産物の流通、加工、輸出の取り組み事例、および学校給食での有機食材導入の事例を学び、有機農産物の需要拡大のための方策について、フードシステムにおける対応策に焦点を当てて考える。

座長:谷口葉子(摂南大学)、李哉泫(鹿児島大学)

座長解題:谷口葉子(摂南大学)

第1報告「有機農産物の流通拡大に向けた取組(仮)」

岸 健二(生活協同組合連合会 コ―プ自然派事業連合 代表理事・理事長)

第2報告「みどりの食料システム戦略の実現のために(仮)」

南埜幸信(一般社団法人 ジャパン・オーガニック・コンソーシアム 代表理事 兼 一般社団法人 日本有機加工食品コンソーシアム 事務担当理事)

第3報告「国産有機食品の海外輸出における需要動向と課題について(仮)」

松田宗道(株式会社むそう商事 海外営業部部長)

第4報告「韓国の学校給食における親環境農産物の供給体制(仮)」

李 裕敬(日本大学生物資源科学部 専任講師)

コメンテーター 田中淳志(農林水産政策研究所 政策研究調整官)