会長挨拶

会長就任にあたって


 この度、第15期の茂野隆一会長に代わって、今期の会長に就任いたしました。コロナ禍において、様々な組織がその運営に困惑しながらも事態に対応している間に、当学会は昨年30周年を迎えました。この間、諸先輩方によって蓄積されてきたものは、何と言っても産業界や行政との連携によって多様な視点からフードシステム研究を推進してきたという点にあると考えております。こうした特徴を、より発展的に展開できるよう、次の周回へ向けてのバトンを引き継いだことに、大きな責任を感じております。

 2020年からの学会大会はオンライン開催となり、秋季研究会、諸会議においても、情報・オンライン支援委員会の多大なる尽力によりオンラインで実施するなど、事態の変化に対応して参りました。その結果、大会や研究会、または会議において、遠方からも多くの会員の参加が可能となり、またゲストとして海外からも出席いただけるなどプラス面を生み出してきました。これらは、会議費や交通費といった諸経費の削減とともに、オンライン対応から得られた効果かと思います。同様に、産業界も行政も多くのマイナスとプラスを生み出してきたと言えるでしょう。

 新型コロナウイルス感染症の5類移行により、学会大会は2023年から再び対面で行われるようになり、また今年の九州大学での大会では、5年ぶりに懇親会を開催するなど、会員同士のコミュニケーションが図られつつあります。この2年ほどの対面開催で考えたのは、〇〇大会・研究会・委員会、といった目的を持ったオンライン開催は、その目的を達成するためにはきわめて合理的であるけれども、一方で、プラスアルファの情報交流は、オンライン開催では行われにくいということに対するジレンマでした。日本フードシステム学会という、多くの領域の会員で組織されるがゆえに得られる研究交流や貴重な情報交流、これがより円滑に行われる、そうした骨太の組織が必要であると考えています。

 この2年間に取り組むべき課題として、日本フードシステム学会だからこそ必要とされる骨太な学会運営を掲げたいと思います。そのための方策として、運営を支える役員・担当の方々のボランティアの透明化、これらを執行役員と共に取り組み、より多くの会員の運営への参画による骨太な組織づくりを目指したいと考えます。皆さま、どうかよろしくお願いします。

第16期 日本フードシステム学会 会長 清水みゆき(日本大学)